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キッチリシェイプ機能を果たす裏地は目が細かく、多少海で振り落とそうとしても砂は落ちてくれない。
仲間の彼らよりよほど立派な凛たんのモッコス……。
あまりの恥ずかしさにコカンを両手で押さえ、泣き叫びながら凛たんは先にホテルへと舞い戻る。(ハタチの女の子がこのポーズはまずい)
他の女の子みたいに『水こわーい』とか『日焼けしちゃう~』とか、言ってりゃよかったのにね。
楽しかった時間と青春の甘酸っぱい思い出を、凛たんも友人たちも台無しにしてしまった。
……驚異のモッコスによって。
この場合誰が悪いのか?
やはり凛たんなのか? 水着を勧めたTちゃんなのか?
それとも、この海が呪われているのだろうか……。
意識していた彼は、なんとなく遠巻きに彼女を見るようになり、そのうち凛たんの歴史からも消えていった。
あの日のちにたくなるような恥ずかしさは、今も忘れないそうです。
ザザーン……
今回の教訓。
機能に頼るな。女は(男も)ありのままで勝負。
【凛たん☆つらたん―太陽がいっぱい― おしまい】
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