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「切腹しろ」
黒髪パッツンの可愛らしい女子高生が包丁を投げつける。
包丁は男の髪をかすめて、飾り気の無い真っ白な壁へと突き刺さった。
見下す瞳は氷の様に冷たく、腰まである柔らかな髪が揺れる度に恐怖を感じる。
「おっ、おっ、お前が部屋に呼びつけたんだろ!?」
「わらわは呼んでおらぬ。着替え中に部屋へ忍び込もうとした罪で切腹じゃ」
「たっ、珠子に変われよ! 俺は珠子に呼ばれたんだ」
「ふむ……珠子は気絶してしもうた」
腰を抜かした男は、頭を抱えて大きなため息を吐いた。
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