守るべき理由

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「ちょっと待て! 私は知らないぞ。才蔵が珠子とか言う女を気にしていたみたいだが……」 「可児先輩が?」 「才蔵の事は私もよく知らないのだ。別に仲良くなかったのだが、ある日いきなり声を掛けられてな。私の持っている宝石を譲って欲しいと……」 「宝石?」 「特に価値の無い物だったからあげたよ。そうしたら別人みたいに変わっちゃってさ、その宝石について色々と聞かれて、私の家に有った戦国時代の資料を調べ始めたんだ。あいつは勝手に動くから手に負えない。今日も気が付いたら消えていて……」 「宝石……別人……。トシ!」 「ああ、すぐに探そう」  嫌な予感がする。  三人は部屋を飛び出し、輝と珠姫を探し始めた。
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