第一章 あの日の誓い

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そして無言で二人は菜乃花を来るのを待っていた。 部屋は1LDKで決して二人で住むにしては狭くはない。 相変わらず部屋は食べかけのコンビニ弁当や飲みかけのジュースや酒の缶が転がり読みかけの漫画や脱ぎ捨てたワイシャツ、ゴミ屋敷寸前状態だ。 航 「ちょっとは部屋片付けない?」 悟 「じゃあお前の訳わかんない証明写真片付けたら片付けてやるよ。まずそこからだな。」 航 「いやいやほとんどお前の漫画と小説でいっぱいだろ!証明写真なんて捨てればいいだろ、ほら後やっとけよ」 こんな会話が四年も続いた。 悟は名門の大学に行き去年卒業。 俺はと言うと小学生の頃から学校には行けず勉強もろくに受けることなく一様義務教育なので卒業は出来たが中学校も行かず高校も行ってない。 転校や施設や訳の分からない里親に育てられたりそんな人生を送っていた。 まともな飯など食えたことなくいつもお零ればっかだ。 それに比べて頭はよくIQは高く大学に進級して弁護士を目指している悟。 さぞかし不思議だろう。 何故こんな二人が同居する事になったのか。 俺も未だに悟の気持ちが理解出来ないでいる。 そしていつも俺を馬鹿にしておちょくる。 そんな世間一般的に言えば裕福で決められたレールの上を走ってきたように見えるがそうではない。 悟にも人に言えない秘密がありそれを今でも引きずっている。 そんな境遇を持った三人が俺らなのだ。 その時家のチャイムがなった。 菜乃花 「何これ汚ったない部屋やな。ん?でもええ匂いやな。美味しいそうな弁当航これ貰えってもええか?」 航 「どうぞ。好きなだけ食べていいよ。笑」
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