第一章 あの日の誓い

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四年前の今日6月15日は施設に居た。 今まで何人もの里親が引き取ってくれたが施設に戻されの繰り返しだった。 一人目の里親は一週間と持たず二人目には暴力を振るわれ捨てられた。 そして今日は三人目の里親が迎えに来る日だった。 俺と菜乃花は施設の前で迎えを来るのを待っていた。 菜乃花 「大丈夫やって。次は絶対上手くいく。だからもっと自信もち!」 と菜乃花は言うが俺には優しい人が来ても心から笑える気も素を見せられる気もせず何も期待などしてはいなかった。 明寿「いーよどうせ捨てられて戻ってくるんだから。そんなことよりさ、最後に聞きたいんだけど菜乃花の方言ってなんなの?標準語使ったり関西弁使ったり何かごちゃごちゃだから分かんないよ笑 地元どこなのさ!」 菜乃花 「やかましいわ!二度と戻ってくんなよばーか!」 といい菜乃花は笑顔で施設に戻って行った。 どうせ期待などしてはいなかったが一応くるのを待っていた。 すると小さい車が俺の前に止まり運転席の方から女性が降りてきた。
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