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エピローグ
夕方。
俺が重機で木を降ろしている最中。親父が山から下りてきた。
「それ降ろしたら、今日は終わりだ。」
「了解。」
親父はそのまま車に向かい、着替え始めた。その背中を少しの時間見つめていた。
何かを思った。
再び作業に戻る。
親父が振り返って、早く降ろせよとジェスチャーする。俺も分かったとジェスチャーで返す。
帰りの車の中。
「何か食べてくか。」
「親父に任せる。」
何気ない、いつもと変わらぬ会話。
そこに少しの幸せを感じた時、俺も少し成長したなと、偉そうなことを思った。
まだまだ何も出来てない。
それでもいつか……。
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