1・まさかの救世主

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突っ込む俺にリアナはグイッと顔を近づけると 「愛に性別は関係ありません!」 そう真剣な目でリアナに諭されて、俺は魂が抜けそうになる 「ところで……なんで俺たちが番だって分かるんだ?……この服装か?」 疑問持つ所おかしいだろう水無瀬… 確かに制服と部屋着という格好はここではスッゲー浮いてるけどさ 水無瀬の言葉にリアナは静かに首を振る 「いいえ、そのお二人が持つ宝珠を見れば番だと一目瞭然です」 「宝珠……?」 リアナが指差した所を視線で辿ると、左手の薬指に止まる そこにはなぜか今日貰ったキーホルダーに似た物が指輪となって指に嵌まっていた 「なっ…!?いつの間にこんなもん…!」 慌てて指輪を外そうとするが、ビクリとも動かない指輪に俺は焦る 「………嘘だろ……っつ!!…外れ……ないっ!!」 無理矢理にでも外そうとする俺の手をリアナは「おやめください!」と止める 「外れる訳ありません、それは番の証…深い愛で結ばれている証拠です」 「頼む…本当にそれやめてくれ…」 とんでもない事をサラッと言うリアナに俺は鳥肌がおさまらない 「ま……別に邪魔にもならねーし嵌めとけよ」 事も無げに言う水無瀬に俺はいい加減キレて掴みかかる
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