642人が本棚に入れています
本棚に追加
突っ込む俺にリアナはグイッと顔を近づけると
「愛に性別は関係ありません!」
そう真剣な目でリアナに諭されて、俺は魂が抜けそうになる
「ところで……なんで俺たちが番だって分かるんだ?……この服装か?」
疑問持つ所おかしいだろう水無瀬…
確かに制服と部屋着という格好はここではスッゲー浮いてるけどさ
水無瀬の言葉にリアナは静かに首を振る
「いいえ、そのお二人が持つ宝珠を見れば番だと一目瞭然です」
「宝珠……?」
リアナが指差した所を視線で辿ると、左手の薬指に止まる
そこにはなぜか今日貰ったキーホルダーに似た物が指輪となって指に嵌まっていた
「なっ…!?いつの間にこんなもん…!」
慌てて指輪を外そうとするが、ビクリとも動かない指輪に俺は焦る
「………嘘だろ……っつ!!…外れ……ないっ!!」
無理矢理にでも外そうとする俺の手をリアナは「おやめください!」と止める
「外れる訳ありません、それは番の証…深い愛で結ばれている証拠です」
「頼む…本当にそれやめてくれ…」
とんでもない事をサラッと言うリアナに俺は鳥肌がおさまらない
「ま……別に邪魔にもならねーし嵌めとけよ」
事も無げに言う水無瀬に俺はいい加減キレて掴みかかる
最初のコメントを投稿しよう!