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「ふざけんなよ…っ!!誰がお前なんかと…」
「……どーせ夢だ、楽しめよ?……意外と現実的だな」
「お前が非常識すぎるんだーーーーーっ!!」
はぁはぁと肩で息をする俺を一瞥して、水無瀬はくるっとリアナを見る
「で?俺たちはどうすればいい?」
「おい、お前…」
何でそんな乗り気なんだ?そうリアナに聞こえない様に言うと、水無瀬が溜め息をつく
「……ずっと俺と夫婦でいたいなら何もしねーけど?」
「………っつ!!……リアナ……どうして欲しいんだ?」
そうだ…
リアナの願いを叶えてやらないと、いつまでも水無瀬と俺は夫婦扱いされる…
悔しいが、ここは水無瀬の言う通りにしよう
そう思ってリアナに聞いたのに…
「さすがヒデト様の番ですね!こうもあっさり説得す…」
「いいから!用件を言え!」
もう番なんて言葉聞きたくない!
俺がリアナに凄むと、リアナはコホンとわざとらしく咳払いして俺たちにこの世界の事を説明しだした
「……この大陸は今、危機に瀕しています。この大陸の要であった女神が邪神に捕らわれてしまったのです…何万という兵を女神の救出に向かわせましたが…まるで歯が立ちません…私はすがる思いで救世主をこの世界に呼びました…それが貴方達です!どうか…邪神を打ち払ってください!」
事情を聞いただけでも何のファンタジーだと突っ込みたくなる
しかも兵士が歯が立たないヤツ俺らにどうしろと…
「……そんな凶悪なのとどう戦うんだよ?俺ら普通の人間だし…」
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