1・まさかの救世主

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そう思って出口へと切り返した時、キラキラ光るキーホルダーが目に入って思わず手に取る 陽の光りに当てると七色に光ってとても綺麗だった 「これ…ゲームの宝珠に似てるな…」 キーホルダーの先に付いてる玉の様な物が、オンラインゲームに出てくる宝珠をそのまま現実化した様だと思ったら、急に欲しくなってきてチラッと値札を確認しようとするが、いくら探しても値札が見つからない キーホルダーを持ち上げ色んな角度から見ていたら 「それ…気に入った?」 そういきなり話しかけられて、俺はビクッと肩を揺らす 「え……と……」 店員だろうか? …にしてもいきなり現れんなよ…心臓が止まるかと思った 俺が戸惑っていると、店員っぽいその女がにっこり笑う 「いいよあげる。それ…君を呼んでる」 スッと持っているキーホルダーを指差す店員に、俺はブンブンと首を振る 「いや…いくらですか?ちゃんと払いま…」 「その子の番(つがい)はもう貰われたか ら…もらってあげてよ」 財布を出そうとするのを止める様に、俺の手を軽く押さえ、店員はよく意味のわからない事を話す 「…つがい…?」 「夫婦みたいなものかな?元は2つで1つなの……でも1つでいいって買われちゃったんだ」
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