1・まさかの救世主

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にこにこと笑いながら言う店員に首を傾げながらも、俺はせっかくだしキーホルダーを貰う事にした だって、金いらないって言うし…気に入った事に間違いはないし 「じゃあ……ありがとうございます…」 「それ…一応は恋愛のお守りだから…まぁ、もう1つないからどうなるか分からないけど…良いことあるといいね」 そう意味ありげに言って、俺を見送る店員に頭を下げて俺は、歩きながら貰ったキーホルダーを持ち上げて沈みきる前の夕陽に当てる キラキラと陽の光を反射して、不思議な感覚になる 「…夫婦か……もう一つは可愛い子が持ってたらいいな…」 そんなくだらない事を考えながら俺は、キーホルダーを携帯につけるとそのまま家までキーホルダーを揺らしながら帰った 少し早めの夕飯の後、早速パソコンの前に座ると見計らった様に携帯が鳴る 「悪い、今日はこっちでログインしてくれ!パソコン調子悪い」 健からのメールに俺は「えー」と携帯を持ったままベッドに転がった 「携帯だとやりづらいのに…」 仕方なくそのまま携帯でアプリを開いて、ゲーム内の待機所で健がログインするのを待っていたが、しばらくしてもなかなか現れない 「もう7時だけど…何してんだ?」 他のゲームをする訳にもいかないし… あーイベント始まったじゃん
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