642人が本棚に入れています
本棚に追加
にこにこと笑いながら言う店員に首を傾げながらも、俺はせっかくだしキーホルダーを貰う事にした
だって、金いらないって言うし…気に入った事に間違いはないし
「じゃあ……ありがとうございます…」
「それ…一応は恋愛のお守りだから…まぁ、もう1つないからどうなるか分からないけど…良いことあるといいね」
そう意味ありげに言って、俺を見送る店員に頭を下げて俺は、歩きながら貰ったキーホルダーを持ち上げて沈みきる前の夕陽に当てる
キラキラと陽の光を反射して、不思議な感覚になる
「…夫婦か……もう一つは可愛い子が持ってたらいいな…」
そんなくだらない事を考えながら俺は、キーホルダーを携帯につけるとそのまま家までキーホルダーを揺らしながら帰った
少し早めの夕飯の後、早速パソコンの前に座ると見計らった様に携帯が鳴る
「悪い、今日はこっちでログインしてくれ!パソコン調子悪い」
健からのメールに俺は「えー」と携帯を持ったままベッドに転がった
「携帯だとやりづらいのに…」
仕方なくそのまま携帯でアプリを開いて、ゲーム内の待機所で健がログインするのを待っていたが、しばらくしてもなかなか現れない
「もう7時だけど…何してんだ?」
他のゲームをする訳にもいかないし…
あーイベント始まったじゃん
最初のコメントを投稿しよう!