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交代でシャワーを浴びて、寝室のキングサイズのベッドに深い口付けを交わしながら、二人縺れるように倒れ込む。
焦れったい程に全身に与えられる慣れた愛撫は、直ぐに体の熱を上げて頭をも溶かしていく。
やがて快感だけが脳を塗り潰し、他の事など何も考えられなくなる。
ただその瞬間だけを求めて身を委ねる。
この男は的確に俺の快感を引き出し、思考を他に逸らす暇を与えないまま望む通りに意識を飛ばすまで、深く激しい刺激を与えてくれる。
大学に入って、───いや、あの夜から、まともに眠れるのはこの男に抱かれた後だけだった。
「明日の講義は?」
「……ん…ッ、昼、から…」
一つに繋がった体をもどかしく揺らしながら、ふと先生が尋ねる。
「私は資料を纏めなければならないから、朝には出る。食事は用意しておくから、君はゆっくり寝ていなさい」
何故事に及ぶ前に云わないのか、最中にそんな事を云い出す彼に、思わず苦い笑いが零れた。
にやりと笑って、一瞬で俺を見下ろす瞳が獰猛な獣のそれに変わる。
「まだ笑っていられる余裕があるか。……直ぐにそんなもの、無くしてやるがな」
「んぁッ、そ…こ……んッ、ぁ、あ、ああ…っ、…先、生…ッ」
最も敏感な場所を抉るように突き上げられ、広がっていく熱が疼いて甘く焦れったい快感が体を、頭を侵していく。
溶かされていく。
「……いい加減名前で呼べと……大学じゃ無いんだ。先生と呼ぶ限り、君の欲しいものは与えないが…?」
意地悪く告げられた言葉に、溶け掛けた頭で縋るように甘い声を上げる。
「ゃあ……かず、おみ…さ…あ…っ、和臣さん…っ、お、願……は、ぁッ」
「………良く出来ました。ご褒美をあげよう……」
にやりと笑って、ただ一点を執拗に抉っていた熱がゆるりと入り口近くまで引かれ、体がふるりと震えた。
直後。
「…ッ!!ひ、ぁ…ッ!」
勢い良く最奥まで貫かれ、眼前で激しい火花が散ると同時に体全体が大きく仰け反った。
そこからは腰を引かれ、足を開かれ何度も何度も激しく穿たれる。
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