自堕落な生活

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建物の最上階の奥に位置する研究室の廊下は日頃から人気も余り無く、しんと静まり返っている。 広い研究室の大きな窓に掛かる白いレースのカーテンが、エアコンの風に微かに揺れるのが視界に映る。 「……ん…ふ、んぅ…っ」 シャツの前を肌蹴させられ、下着ごと降ろされたボトムは片足に引っ掛かったまま、壁に押し付けられ先生の舌に口内を蹂躙される。 静かな室内に、二人分の荒い呼吸と抑え切れない小さな声と、淫猥な水音が響く。 大きな木の机に上半身を付かされ、熱い舌が背中を舐め上げながら左手の指が胸の突端を摘み、潤滑剤でたっぷりと濡れた右手の指が入り口を解しながら中に入り込んで来る。 「ふ…、んぁ…、は…ッ」 二本の長い指が中で蠢く度に、胸との両方の刺激に体が跳ねて必死に抑えても抑え切れない声が零れる。 耳朶を喰みながら、くすりと先生が吐息で笑う。 「……今日のこの時間、このフロアには誰も居ない。声を我慢しなくていいんだよ」 「んっ、ぁ…ッ」 胸を弄っていた手が既に溶けるような熱を持って淫らに涎を垂らす塊を包み、中で捻られた指が敏感な箇所を押し引っ掻いて、びくびくと大きく体が反り返った。 我慢しなくていいと云われても、いつ誰に聞かれるか分からない場所での行為は自然と声を堪えてしまう。 ゆるゆると焦れったい動きで俺自身を撫で回され、内側の敏感な箇所を執拗に攻め立てられ甘い痺れが体を突き抜けて頭が熱に浮かされていく。 潤んで霞んだ視界の端で、白いレースがゆらりと揺れている。
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