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主人に礼をして本屋を出る。
因に呪いを解く本はないそうだ。
「こりゃ大変だな。」
「私に出きるかな?」
「俺は信じてるよ。この世で出会った最愛の妻との運命を。」
「裕ちゃん…。」
俺は三重、あやめは東北。普通なら絶対に出会わない二人なのである。その二人が不思議な運命に導かれて出会った。そして、数億人と言われる人口の中から二人で恋をしたのである。
だから、きっと巡り会えるはずだ。
あやめは本屋さんから日記帳を購入した。なんでも、転生に従事する日記らしい。本屋さんに俺たちの寿命も教えてもらった。あと、十数年やれるだけの準備をしよう。
ふと振り返ると、役目を終えた如く、煙のように本屋さんは消えていた。
「ありがとう。」「ありがとね。」
俺達は不思議な本屋さんにお礼をいって帰路についた。
完
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