第一章 こんにちわ脇役

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僕の朝は目覚まし時計に始まる。 弟の。 隣の部屋から聞こえる目覚まし時計を消しに行き、そのついでに尚目を覚まさない弟を起してリビングに向かう。 「おはよう」 遅刻しないよう、目覚ましは早めに設定させている。 僕まで目覚ましをセットしたら家中が朝からあの耳障りな機械音だらけになってしまうだろうから、弟だけが持つことになった。 お陰様で、今ではアラームが鳴る5分前には目を覚ますことが出来る。 リビングに行くと、すでに朝ごはんが用意されていて、母さんが僕等の弁当を作ってくれている。 今日のメニューはご飯に味噌汁、スクランブルエッグにベーコンだ。 先に朝ごはんを食べて、歯を磨き、制服に着替えてそこから学校へ。 これが僕の一日の始まり。
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