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駄目だ冷たい。この人も、この人も、この人も―――。
二人目の怪我人を探しているとき、背後からせわしい足音が聞こえてきた。
何事かと思い目を向けようとしたら、誰かとぶつかった。
「うわ!すみません」
「い、いえ、大丈夫です」
聞き覚えのある声がした。
「田中……!!」
「桐谷……?」
最悪。
なんでこいつはいつもいつも、一番嫌なタイミングで来るんだよ。
さっさと離れようと思っていると、
ズンッと視界が暗くなった。
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