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「冗談じゃない、本気だよ僕は。
ねえ、美咲ちゃん
悪いようにはしないから。
アイツなんかより僕の方が、君をちゃんと愛してあげられる」
「い、ヤダっ…」
私を組敷いた彼は、やにわに襲いかかってきた。
両の手首を痛いほど掴み、両脚に全体重を乗せて四肢の自由を奪う。
そうしておいて、唇を強引に奪おうとする。
「や…めて…ったら…このっ」
私は、自由のきく首だけを懸命に動かして、力の限り暴れて叫んだ。
「この、エロ将馬あぁーー!」
でも、威勢がいいのも時間の問題だった。
彼が意思を変えない限り、力で敵うものではなく、私の力が尽きるのに、さほどの時はかからなかった。
「ホントに…もうやめ…て…」
半ば諦め、それでも力なく抵抗を繰り返していた時だ。
突然、
荒々しい足音と、部屋全体を揺るがすような怒声が響いた。
「何をしてる!」
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