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しかし彼は、当然そうは取らなかった。
呆れたように、でもこの上なく優しい顔で笑うと、
「ハハ…何だ、甘えておけばいいものを。
相変わらずケナゲな奴だ。真面目すぎても損するだけだぞ。
おいで、美咲。
…もう一度」
掠れた声に色気を含ませ、彼は私を再び甘く誘いだした。
「いやぁ、今日はもう。
明日起きれないからダメでふ……うあっ!?」
苦笑いで断った私を、彼はえいッと持ち上げて、自分の上に跨がらせた。
「あ、もうっ」
とっても意地悪な顔で笑うと、両の乳房を丸く包み、突端をキュッと指間で挟む。
「…んんっ」
すると、刺激が身体の芯にビィンと響いて、やっと冷めたと思っていた身体は再び火照りだした。
「ついこの間まで、キスさえ知らなかった癖に。
いつからこんなにイヤらしくなった?」
「オトノサマのお仕込みで…あっ…」
淫らな愛撫と言葉の責めに、じゅくりと濡れだしたソコを確かめると、
「そうか…それは良かった」
減らず口を封じるように、もうすっかり熱くなっている彼が入ってきた。
「ふあっ、…うっ…」
「美…咲」
下から強く突き上げられるうち、私の頭は真っ白になって、思考力を失っていった_______
まあ、いつかはきちんと考えないといけないけれど、そんなのまだまだ先の事だよね。
だからもうちょっとの間だけ、
いや、もう暫くはどうか。
シアワセなままでいさせて……ね。
けれど。
そんな私の願いも虚しく、思わぬ早足で “それ” はやってきたんだ。
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