4702人が本棚に入れています
本棚に追加
/283ページ
……ムニャ。
…四葉サン……四葉ちゃん?
あれ?
あなたは、キブン先輩!飲みに行かれたのではなかったんですか?
「ああ、そのことだけど。
あれからやっぱり…君が心配でさ。
俺一人戻って来たんだ。その…一人で寂しくないかなって」
「センパイ!」
そんな、私の為に!?
「ところで君、最近何か困ってるコトがあるんじゃない?
僕で良ければ相談にのるよ?」
キラキラと回りに輝きを放ちながら、照れ臭そうな笑顔が私を見下ろしてる。
ああセンパイ……何ていい人なんだろう。この人なら私を救ってくださるかもしれない。
私は、真実を話す決意をした。
「聞いてください、先輩。
実は私……悪いオニに捕まってしまいまして」
「オニ?」
「はいっ。
信じられないかもしれませんが、ソイツは私を奴隷としてこきつかい、手枷足枷、ムチで毎日私に折檻を…」
「ふぅん、それは大変だね」
………で、誰が…オニだって…?
そりゃあモチロン藤城課長……あれ、先輩。何か声が遠いような…
四葉サン。
四葉さ………
最初のコメントを投稿しよう!