4704人が本棚に入れています
本棚に追加
/283ページ
「ありゃりゃ、これは相当酷いですね」
カッチンカッチンに固まった肩は、モミモミするにも相当な力を要した。
「っつ……近頃ジムにも行けてないから…な」
「仕方ない、こうなったら…」
私は腕を捲り上げ、キラリと目を光らせた。
「カチョー、脱いで下さい」
「え」
___________
「っく…、ふぅ…あ、そこ…もっと」
ギシギシと揺れる小麦色の肌。
程よくついた筋肉が、ムチのようにシナる。
恍惚とした表情を浮かべる男。
その上に跨がる女は、男の呻きを聴きながら、満足そうに尋ねた。
「キモチイイ?」
「ああ……オマエ、最高だ」
…………
「ってね、カチョー。紛らわしい声出さないで下さいよ」
「いやぁ、脱げって言われた時は、欲求不満の四葉に襲われるのかと思った」
コタツの傍らにうつ俯せたまま、課長はハハハと笑った。
「言っときますけどね!
あのドラマはレッキとした純愛モノで…」
最初のコメントを投稿しよう!