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「さ、最低限しか見ていないから、心配するな、な?」
ショウマ様の口を塞ぎつつ、少し顔を赤くして藤城課長がフォローした。
「サイテイゲンは、カチョーも見られたんデスヨネ……」
課長の手をもぎ取って、ショウマさまは陽気に笑う。
「アッハッハ。まあいいじゃない?
君だって僕の、見たんだしさ、おあいこってコトで」
「だからオマエは、黙っとけっ」
課長はまた首を後ろに向けて一喝、さっきから忙しそうに首を何度も回している。
「…ミる…ミれば…ミる時…ミラレる…」
「お、落ち着け四葉。な?
大体俺は、オマエのなんか見ても別にウレシクもなんともないから」
「えー、僕は嬉しいよ?さっきも思わず勃…」
「黙れっ!!」
「いやだよ~ん」
「何だとぉ…やる気かゴルァ」
見られた……
カチョーと、初めて会う弟さんに。しかもオールヌードを…
「………!」
「………♪」
あまりのショックにしゃがみこんでしまった私の横で、二人は呑気に言い争いを始めている。
やがて_____
「あの………着替えたいんで、出ていって貰えますか?」
「え、なあに?」
「何だとぉ?」
「も~~、だから、ハヤクここから出てって下さ~~い!!!」
耳をつんざく大声に、2人はバタバタとその場から立ち去った。
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