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「ただ、それこそ自分にあった武器・職業が良いだろうし、まずは自分にあったものを探すところから始めるといいのかな。それに、今言ったことは僕の独断と偏見による勝手な意見だし、色々な武器・職業を経験した方が臨機応変に動けたり、状況に応じた対応も可能になるとか、良い点もたくさんあるから…」
ハヅキは話の途中で、目の前の少女が真剣に自分の話を聞いてくれていることに気づいた。
「あ、ごめ…またベラベラと勝手に…」
「え、いやいや!!ハヅキの話、すっごくためになるし、分かりやすいから…聞いてて楽しいんだ!それになんかこういうのってわくわくするね!」
ユウナの意外な返答に、彼は少し驚き、同時に嬉しくも思った。職業は何にしようか、武器は何を使おうか、次は何を育てようか、と、こういったRPG系のゲームをプレイするときはいつも胸を膨らませていた。
そんな感情を共感できたことが、お世辞でも嬉しかった。
「私も剣とか振ってみたいな!斧とか大剣はちょっと重そうだけど…あ、でも力の方にステータス振ったら軽く振り回せたりするのかな…」
ユウナは剣を振り回す仕草を何度か繰り返した。
「でも魔法も捨てがたいよね」
「ほんとに!ね!!」
ハヅキの言葉にユウナも激しく同意する。二人はそんなとりとめもない話でしばらく盛り上がり、会話を弾ませていた。
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