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そんな数ヶ月前のことを考えていると、いつもの場所に5人分のお弁当を持って、男女2人がやってきた。
「お待たせ。優子と菜月は親子丼、涼太は焼肉弁当でしょ。これはあたしと…これは圭のね」
手際よくお弁当をみんなに配るのは、佐々木ゆり。
見た目は肩までの黒髪に、瞳がクリクリですごく可愛く背が低く細い…
そんな容姿で男子からモテモテなのに、鼻に掛けず誰とでも笑顔で接してくれる優しい子。
高校に入学して隣の席になり、今ではすっかり親友。
そしてもう一人
「おい涼太。100円少ない」
「待て待て。今俺、全財産あと10円だから小遣いもらったら返す」
「絶対返せよ」
小川圭。
一瞬、やんちゃそうに見える茶髪の男子。
見た目とは裏腹に、シャイなのか女子とは話さずクールな印象。
そして極度の人見知り
なぜか涼太と仲良くなり、今では圭も親友。
だけど一緒に行動し始めて圭から、よろしくの一言を聞くのに5日間くらい費やした。
そんなあたし達5人グループで何をするにも一緒。
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