第1章~再会~

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「同じ高校だったんだね。お互い知らないとか超ウケる!」 アキちゃん 同じ中学だったけど、ほとんど接点なかったから気付かなかった。 ってかあんなに大人しくいつも教室の隅で、本を読んでいた、根暗な子がこんなギャルに… 化粧も濃いし禁止の金髪は、グルグル巻かれていてパンツが見えそうなくらいのスカートと、胸が見えそうなくらいのブラウス。 喋り方まで変わっていて… 友達がいなく、いつも一人で本を読んでいたアキちゃんの面影はなかった。 「ア、アキちゃんずいぶん変わったね」 言葉を失っている優子を横目に、アキちゃんに話しかける。 「そう?まぁずいぶん学校来てなかったし、久しぶりぃって感じ~」 「なぁ菜月誰なの?」 隣の涼太がアキちゃんを見ながら、興味深々であたしに聞いてくる。 「涼太覚えてない?」 「えっ!涼太って、三浦くん?」 あたしが話し出すより先に、アキちゃんが驚いたように口を開く。 「そうだけど」 「うわぁ懐かしい。三浦くんが転校する直前に家の前で会ったアキだよ。タナカアキ」
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