第1章~再会~

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ゴチャゴチャうるさい優子を家の外に追い出し、急いで支度をする。 学校まで歩いて20分。 急いで支度すれば間に合うか─── 「菜月早く!」 待ってられないのか、優子が再び玄関ドアを開けて叫ぶ。 「今行く」 支度をし玄関に行き、ローファーを履こうとした時 「あっ。忘れ物」 思い出し急いで和室へ走った。 そして─── 「お父さん…立ったままごめんね。行ってきます」 いつもは座って挨拶するけれど、今日は時間がない 立ったまま、仏壇にいる笑顔の写真のお父さんに手を合わせた。 そして急いで玄関に戻る。 「ごめん!お待たせ」 「7分経過。ギリギリセーフ」
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