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「待ち合わせ場所に来ないから、どうしたのかと思ったよ。菜月が寝坊なんて珍しいね?」
彼女は橘優子。
幼稚園からの幼馴染で家も徒歩5分圏内。
制服が可愛いと言う理由だけで、近所の高校を一緒に受験し合格。
この春から晴れて、高校生になったのだ。
「うん…ずっと目覚まし鳴ってたみたいだけど、気付かなくて」
「もうすぐ夏休みだから、遅刻すると怒られるよ」
学校までの道のりを早足で歩く。
そしてなんとか校門を潜り靴箱へ…
なんとか間に合った
すっかり乱れてしまった呼吸を整えながら、上靴に履き替える。
「おー。お前らも遅刻?」
「りょ…うた」
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