第1章~再会~

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今朝の夢の男の子… 「あっお前らもってことは涼太も?って涼太はいつものことか」 「は?俺はいつもギリギリで生きてんの」 「何それ。なんかの歌のパクリ?」 「うるせーな」 優子と涼太のやり取りを聞きながら、また夢のことを考えボーッとしてしまう。 夢に出てきた男の子は、幼い頃の涼太だった。 「なんだよ菜月。今日はやけに静かじゃん」 涼太に肩を叩かれ我に返る。 「そ、そんなことないよ…」 「ここから教室まで競争な。ビリはジュースおごりってことで」 「ちょっと勝手に決めないでよ」 と言いながら涼太の後を追う優子とあたし。 三浦涼太。 彼もまた優子と同じあたしの幼馴染─── そしてあたしは いつからか、ずっと前から涼太のことが好き… でも告白はしていないのに、中学生の時に涼太には振られている。
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