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今朝の夢の男の子…
「あっお前らもってことは涼太も?って涼太はいつものことか」
「は?俺はいつもギリギリで生きてんの」
「何それ。なんかの歌のパクリ?」
「うるせーな」
優子と涼太のやり取りを聞きながら、また夢のことを考えボーッとしてしまう。
夢に出てきた男の子は、幼い頃の涼太だった。
「なんだよ菜月。今日はやけに静かじゃん」
涼太に肩を叩かれ我に返る。
「そ、そんなことないよ…」
「ここから教室まで競争な。ビリはジュースおごりってことで」
「ちょっと勝手に決めないでよ」
と言いながら涼太の後を追う優子とあたし。
三浦涼太。
彼もまた優子と同じあたしの幼馴染───
そしてあたしは
いつからか、ずっと前から涼太のことが好き…
でも告白はしていないのに、中学生の時に涼太には振られている。
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