4月24日(日)午前11時36分

11/14
前へ
/37ページ
次へ
「あ!判った~!新しい幹部の方ですね!  確か青池さんの後輩の・・・。」 「九条詩夜璃です、・・・よろしく。」 私は笑顔で答えた。 「あ、入って下さいよ~!」 メイドさんに手を掴まれて中に引き込まれる、 ・・・結構力有るなこの子。 「僕はカルクラマサトです、よろしくお願いしますね。」 ん? 今、ボクって言ったような・・・。 僕っ娘ってヤツなのかな? でもカルクラマサト・・・、って言ったよね? マサトは男の名前だし・・・、あっ、判った! カルクラマ・・・、サトだ!サトちゃんなのね! 「そいつは幹部名『女誑し(メタラシ)のマサ』だ。  女装趣味に目覚めてしまったが、  アジト内でしか女装出来ない気弱な好青年だ。」 嘘だ~!嘘だと言え~! 「鏡司さ~ん、その呼び方止めましょうよ~!」 否定したのは呼び方・・・、男なのか・・・。 しかし・・・、守屋の周りには変なヤツしか居ないのか! 部屋の中に入ると・・・、 摩子、先輩、タナトス君、守屋・・・、 あれ?土門が居ない・・・。 「シーちゃん!やっと来てくれたんだぁ!」 摩子が抱きついてきた! 「あ、遅くなってゴメンね。」 つい謝ってしまった。 「九条さん、コーヒーで良かったかな?」 声のした方を見ると、 土門がコーヒーカップを持って立っていた。 「あ、ありがとう。」 私はお礼を言ってコーヒーカップを受け取る。 姿が見えないと思ったら、 どうやら台所でコーヒーを入れてくれてたようだ。 「晩飯食ってくだろ?」 と、土門に聴かれたが、 作戦を聴いたら帰るつもりなので、 「いや、そんな長居するつもり無いから。」 とりあえずお断りの意思を伝える。 「食ってけよ~、歓迎会しようぜ!」 「ウンウン、シーちゃんの歓迎会しようよ!」 「詩夜璃、折角だから御馳走になりなさいよ。」 土門、摩子、先輩・・・、 この3人に誘われたら断れなくなり・・・、 「じゃあ・・・、折角だし御馳走になりますか。」 一食分助かるし、食べ終わったら退会すれば良い。 「んじゃ、買い出し行ってくるな。」 土門はそう言って出て行こうとする。 「待て!これから緊急幹部会だぞ!」 守屋はそう言って引き留めるが、 「役割教えてくれりゃ良いよ。」 と言い、土門は出て行った。 「シーちゃん!立ってないで座りなよ~!」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加