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「あ!判った~!新しい幹部の方ですね!
確か青池さんの後輩の・・・。」
「九条詩夜璃です、・・・よろしく。」
私は笑顔で答えた。
「あ、入って下さいよ~!」
メイドさんに手を掴まれて中に引き込まれる、
・・・結構力有るなこの子。
「僕はカルクラマサトです、よろしくお願いしますね。」
ん?
今、ボクって言ったような・・・。
僕っ娘ってヤツなのかな?
でもカルクラマサト・・・、って言ったよね?
マサトは男の名前だし・・・、あっ、判った!
カルクラマ・・・、サトだ!サトちゃんなのね!
「そいつは幹部名『女誑し(メタラシ)のマサ』だ。
女装趣味に目覚めてしまったが、
アジト内でしか女装出来ない気弱な好青年だ。」
嘘だ~!嘘だと言え~!
「鏡司さ~ん、その呼び方止めましょうよ~!」
否定したのは呼び方・・・、男なのか・・・。
しかし・・・、守屋の周りには変なヤツしか居ないのか!
部屋の中に入ると・・・、
摩子、先輩、タナトス君、守屋・・・、
あれ?土門が居ない・・・。
「シーちゃん!やっと来てくれたんだぁ!」
摩子が抱きついてきた!
「あ、遅くなってゴメンね。」
つい謝ってしまった。
「九条さん、コーヒーで良かったかな?」
声のした方を見ると、
土門がコーヒーカップを持って立っていた。
「あ、ありがとう。」
私はお礼を言ってコーヒーカップを受け取る。
姿が見えないと思ったら、
どうやら台所でコーヒーを入れてくれてたようだ。
「晩飯食ってくだろ?」
と、土門に聴かれたが、
作戦を聴いたら帰るつもりなので、
「いや、そんな長居するつもり無いから。」
とりあえずお断りの意思を伝える。
「食ってけよ~、歓迎会しようぜ!」
「ウンウン、シーちゃんの歓迎会しようよ!」
「詩夜璃、折角だから御馳走になりなさいよ。」
土門、摩子、先輩・・・、
この3人に誘われたら断れなくなり・・・、
「じゃあ・・・、折角だし御馳走になりますか。」
一食分助かるし、食べ終わったら退会すれば良い。
「んじゃ、買い出し行ってくるな。」
土門はそう言って出て行こうとする。
「待て!これから緊急幹部会だぞ!」
守屋はそう言って引き留めるが、
「役割教えてくれりゃ良いよ。」
と言い、土門は出て行った。
「シーちゃん!立ってないで座りなよ~!」
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