4月24日(日)午前11時36分

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「く、くそぉ~っ!」 守屋は負けを悟り、床に膝をついた。 「じゃあ、アドニスで決まりね!」 先輩が締めるように言った。 「でもさ~、幹部名なんて、  鏡ちゃんしか使わないから意味無いよね~。」 とモニターに向き直りながら凛斗が言った。 「そもそも秘密結社なんちゃらって言ってんのも、  守屋だけじゃん!」 「しゅ~くり~むだよ、シーちゃん。」 「シュール・クライムだ!」 「まぁ、どっちでも良いんだけどね、言わないから。」 「そうだな・・・、  秘密結社だからな、  あまり軽々しく他人には言えんな。」 「そう言う意味で言ってないから!」 守屋を軽く睨んで言った。 「じゃあ、緊張幹部会は終了ね。」 と、先輩が締めるように言ったら、 「待て!  まだ議題も言って無いのに締めるな!」 守屋が慌てて言った。 「あら?今決めたじゃないアドニスって。」 先輩が不思議そうに言う。 「それは今日の議題とは関係無い!  今日の議題は・・・、  痴漢冤罪に苦しむ被告人を救う為の作戦の説明、  及び役割分担だ!」 あ!そうだった! どうやって痴漢裁判を、 逆転無罪にするつもりなのかを知りたくて、 こんな所までノコノコ付いてきたんだった!
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