4月28日(木)午後3時59分

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「味方は味方でも、  通りすがりの正義の味方って言ったでしょ!」 「離せ~!ペチャパイ~!」 「何だとぉ~!」 腕を掴む力がものすごく強くなった! 「痛たたたたたたっ!」 腕っ、腕ちぎれる~! 「落ち着け九条!俺が捕まえとくから!」 ワイルド兄さんがペチャパイと交代して、 アタシの腕を掴んだ。 ペチャパイが鬼みたいにアタシを睨んでる・・・。 エリを見たら、 エリもメガねーさんと蓮高の王子様に捕まってる! 「さぁ、警察官諸君!  ・・・どうやら事実が判明したようだな。  その女達を虚偽告訴、イヤ・・・、  示談金目的の詐欺未遂で現行犯逮捕してもらおうか!」 えっ・・・、逮捕? 「詐欺未遂か~、  未成年者と言えど保護処分では済まないわね、  鑑別所行きかな?  いずれにしても退学は間違いないわね。」 ペチャパイが偉そうに言ってる! 「イヤ、君達の意見は解るんだけどね~。  金銭目的かどうかは確認出来てないからね~。」 警察が腕組みしながら言ってる。 「その女は慰謝料よこせと言ったんだよ!」 オタクが警察に言ってる。 「私・・・、そんな事言ってません!  慰謝料とか・・・、そんな事言ってません!」 「残念ね~、私もたまたま録音してたんだ~。  た・ま・た・ま!」 ペチャパイがスマホを取りだし操作してる。 『そうそう!  今なら慰謝料払えば示談にしても良いんだよ!』 アタシの声だ・・・、わざわざ録音してたんだ~! 「警察官諸君・・・、聴いたかね?  確かに慰謝料と言ってるだろう?」 偉そうに言うな、オタクが~! 「私・・・、知りません!  痴漢なんて見てません!  見たなんて言ってない!」 震えながらエリが言ったが。 「残念・・・、私もたまたま録音してたのよ。  聴いてみる?」 メガねーさんがスマホを取り出して、 エリにヒラヒラと見せる。 「お前ら・・・、グルだったのかよ~!」 「あら?グルだったのはアナタ達でしょ?」 ペチャパイがニッコリ笑って言った。 「私・・・、私、悪くない!  全部ミカが言い出したんです!」 「ひどいよエリ!  全部アタシのせいにすんの?  アタシが目撃者の時も有ったよね?」 「今日は違う!  今日はミカがメールしてき・・・、  あっ!そうだメール、メール見て下さい!」 エリが慌ててスマホを取り出して、 操作してる・・・。
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