4月28日(木)午後3時59分

9/9
前へ
/37ページ
次へ
「残念だが、俺は非モテ君では無いのでな!  遠慮させてもらおうか・・・。  ムッツリエロメガネ!  お前にその権利を譲ろう・・・。」 「誰がムッツリエロメガネなのよ!  全く・・・、Gの分際で!」 「誰がGだ!」 「非モテ君G・・・、  ロボっぽくて、カッコよさげね!」 「どこがだ!」 何かまた言い合い始まってるし・・・。 「あの・・・、示談の話・・・。」 エリが遠慮がちに言う・・・。 「あ、そうだったな・・・。  まぁ、金も要らんし、ヤらせても要らん。  ・・・だが、示談に応じない事も無いぞ。」 「えっ?ホントですか!」 「示談にしてくれるんですか!」 マジ!助かるかも! 「まぁ、お前達はまだ若いからな。  きっちり反省してくれるのなら、  考えない事も無い・・・。」 「反省します!もう二度としません!」 「私も、もうやりません!」 「まぁ、  口先だけなら何とでも言えるからな。  簡単に信用する訳にはいかん・・・。」 「じゃあ、どうすれば?」 「そうだな~、  反省文でも書いてもらうか・・・。」 「え?そんな事で良いの?」 「ただし!  今まで罠にハメた人達に対しての反省文だ!  お前達は今回が初めてでは無いだろう?  さっき目撃者をやったとも言ってたしな。」 アタシとエリは無言でうなづく。 「そこでだ!  俺を含めた全ての男達に、  騙してゴメンなさいと反省文を書け!」 「えっ・・・、  でも覚えて無い人もいるんだけど・・・。」 「何ぃ!」 「だっ・・・、だって・・・、  すぐお金払ってくれた人多いから、  名前覚えてる人は一人だけ・・・。」 「一人だけだと!  誰だ、名前を言ってみろ!」 「えっとぉ、・・・沢渡さん。」 「むぅ・・・、  まぁ、仕方無いな・・・。  では、  俺と沢渡氏宛に二通の反省文を書いてもらうぞ!」 「うん、書く!書きます!」 「私も書きます!」 「では、早速書いてもらおうか。  近くにカフェが有ったな・・・、  そこへ行こう。」 「はい!」 「はい!」 「あ、警察官諸君・・・、  スマンが当事者同士での示談にするから、  帰ってもらって結構だ。  では、また会おう!  フフフ、ヒヒヒ、ヒャハハハッ!」 オタクが変な笑い声を出してる・・・。 「アンタ・・・、そんな態度だと、  その内ホントに逮捕されるわよ・・・。」 ペチャパイがあきれて言った。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加