4月24日(日)午前11時36分

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「いらっしゃいませ~!」 ・・・結局、 断りきれずに3人で、 護蓮寺屋に入る事に・・・。 入り口の側の、 四人掛けのテーブルが空いてたのでそこに座る。 「ご注文は?」 「生ビール、ジョッキ3つね。」 「私は未成年ですから・・・、  烏龍茶で。」 「自分も烏龍茶で。」 「付き合い悪いな~、  んじゃ生ビール一つと烏龍茶二つね。  後は唐揚げと・・・、  お前ら好きなもん食えよ!」 「私はラーメンセットお願いします。」 「自分は護蓮寺屋カレーで。」 「んじゃ以上で。」 「はい、少々お待ちを。」 「お前ら遠慮しなくて良いのに。」 「昼間から飲み会はチョット・・・。」 「今の胃袋はラーメンを所望してまして・・・。」 「お待たせ~、生ビールと烏龍茶~。」 飲み物がそれぞれに行き渡り、 「んじゃカンパ~イ!」 太刀川弁護士だけテンション高め。 烏龍茶の私達はそれほど上がる訳も無く。 「カンパイ」 「カンパイ」 周りの視線が気になる・・・。 「何だよ守屋~、両手に花なんだから、  もうちょっと嬉しそうにしろよ~!」 「ドクダミと鬼百合・・・。」 守屋がボソッとつぶやく。 「どっちがドクダミで、  どっちが鬼百合なのかしら・・・?」 私は冷たい視線を守屋に向けて言う。 「シーッ!」 守屋は人差し指を口に当てる。 「じゃあ最初から言うな!」 「ハハハッ!  ドクダミと鬼百合か~、流石は守屋君。  文学的表現が素晴らしいね~!」 「えっ・・・、守屋君?」 「えっ・・・、守屋君?」 その言葉を聴き私の警戒警報は解除された。 どうやら出荷用の荷馬車に乗るのは守屋のようだ。 「先生・・・、  服縞の弁護ってどうなってるんですか?」 あまり・・・、 あの事件に関わり合いに成りたくは無いのだけど、 特に話題も無いので聴いてみた。 「ん?アレか~、  まっ、被害者に面会して、  示談交渉するくらいしか出来ねえからな~。  服縞の親に家売ってまとまった金作っとけ、  って言ってあるから何とか成るんじゃねえの?」 さらっと言ったが、家を売れ? 「家を売れって・・・、  かなり大事だと思いますよ~!」 「先生・・・、  まるで他人事みたいに言いますね。」 守屋が引きつった笑顔で言った。
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