4月24日(日)午前11時36分

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「ご、御馳走様でした!」 私も太刀川弁護士に頭を下げ、 守屋の後を追うように外へ出た。 外へ出て守屋の姿を探す・・・、居た! 「待ってよ~!アンタどうすんのよ!」 私は守屋に駆け寄って言った。 「どうするって・・・、何がだ?」 守屋は歩みを止める事無く言った。 「決まってんでしょ!  あんな約束しちゃってって意味よ!」 私は守屋の隣に並び、歩きながら聴く。 「やる事は一つだ!  痴漢事件が冤罪で有る事の証拠を、  ヤツの顔面に叩き込んでやるのだ!」 「それをどうやってやんの?」 「今から緊急幹部会議を開いて作戦を説明し、  幹部一丸と成って作戦を決行するのだ!」 「作戦を説明って・・・、作戦は出来てるって事なの?」 「当然だ!」 「どんな作戦なのよ?」 「ああ内容は、・・・って、  そう言えばお前は幹部では無かったな。  部外者には話せん!」 「え~!良いじゃないの!  教えてくれたって~!」 「ダメだ!  どうしても知りたい・・・、  と言うのなら幹部に成るしか無いな・・・。」 「う~~!」 「さぁ・・・、どうするんだ?」 どんな作戦なのか知りたい! しかし・・・、幹部とかバカらし過ぎてヤダ! しかし・・・、知りたい~! はっ!そうだ! その時私のエンジェリック・ブレイン(天使的頭脳) が輝きを見せる! 『一旦入会して、作戦聴いたら抜ける!』 それだ!流石は私! 「解ったわ・・・、入会してあげるから教えて。」 私がそう言うと、守屋は立ち止まり・・・、 私に振り向いて言った。 「ようやく素直になれたようだな、アイリーンよ!」 「何それ?」 「何って・・・、  お前の幹部名だ!メールに書いといたろ?」 「あ、あのメール・・・、  キモイから即行で消したわ。」 「貴様~、ツンデレにも程があるだろ!」 「誰がツンデレか!アンタにはツンしか無いわよ!」 「お、おのれ~!」 「ここで言い合いしてても仕方無いわ。  とっとと、作戦っての教えてくれる?」 私がそう言った途端、守屋は再び歩き出した。 「まずはアジトへ行くのが先だ。」 とっとと作戦聴いて帰るつもりだったのに~! 仕方が無いので再び並んで歩く。
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