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私は沙弥。今日はバイトの給料日。近所の本屋さんに寄って大好きなミステリー小説を買って読みたいので、どれにしようかと迷っていると、一冊の本に目がいったわ。タイトルは「your killer」インパクトのあるこの本に惹かれたの。
本を買って、自宅に帰り、ビールを飲みながら、本を読み始めたら、なぜか眠くなり、沙弥は寝てしまった。
沙弥は、午前0時に恋人を公園に呼び出した。中々会ってくれない苛立ちを今日こそぶつけようとしていた。時間が過ぎても恋人は来ない。きっと、あの女と会っているに違いない、今日こそ決着をつけなきゃ、結婚するか、別れるか、問わなくてはと考えていた。10分後にやっと彼はやってきた。
「遅かったわね」
「ごめん、母がうるさくて、やっと寝てくれたんで、出られたんだ」
「そう、それより最近何かと理由をつけて会ってくれなくなったわね、どうして? 嫌いになった?」
「そうじゃないよ、母が俺を離してくれないんだ、君のことを嫌いになったわけじゃないよ、信じてくれ!」
「じゃ、家を出て私と結婚してよ」
「無理だよ、ごめんよ」
「あの女のせいね、見たのよ、若い女」
沙弥はバッグの中からナイフを取り出して彼を刺してしまう。彼は崩れ落ち、手を差し伸べようとしたので、何回も刺して、とうとう息絶えてしまう。沙弥は驚いてやっと正気を取り戻し、ナイフを落とす。
その瞬間、沙弥は飛び起きる。自分の部屋だった。手には夥しい血がついていた。
「これは夢なの?現実?」
沙弥は落ちていた本を読み続けると驚いた。主人公の名前が、沙弥になっていた。さっきまでは違う名前だったのに…
「これって、いったい?」
沙弥は、考え込んでいた。
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