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沙弥は、その不思議な本を読まなくなってから3年の月日が立っていた。彼氏も出来、結婚も決まり、彼の家に引っ越すことになった。荷造りをしている最中、疲れて一休みをしようとした時に本に触れてしまう。本を読んでいると、眠くなり、寝てしまった。
沙弥は、通勤途中に駅のホームで電車を待っていた。電車が見えたその瞬間、誰かに背中を押されて、転落してしまう。
「キャー」
その瞬間、目が覚めた。鏡を見ると額から血が流れていた。
「これって、いったい?」
恐ろしくなった沙弥は、キッチンに行き、ガスコンロで本を燃やしてしまう。火は勢いを増し、沙弥の服に飛び火した。
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