タイに憧れて ナツ編 最終章

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そして メモを渡されてここへ タイの銀行口座へ送金してと念を押されて。。。。 ドンムアン空港へ 向かうも 別れる際に「お前はいつ日本に戻るんだ」と聞けば 「プーケット行って 家に戻って まだわかんない」と言い出しては すぐに 後ろを向いて エスカレーターを降りて行ってしまったんですよ この時 明らかに おかしいと思うも なんか疲れ切っていたので 日本へと戻りました  一応 結婚の儀式をしては 指環もして帰国するも なんだか まるで そんな気分にもならなく 2DK の賃貸マンション に戻り 新たな職場へ お土産持って 仕事に行くも いままでとまるで 変わらぬ独り暮らし そして ナツからは プーケットで遊んでるという葉書が一枚 家へ届いただけで 一ヶ月以上 流れて 何も言ってこないナツに痺れを切らすも 彼女の実家へ電話をするも いない っと 一言言われるだけで あげくの果てに 家の改築費用は?と聞いてくる始末 そして 二ヶ月経って これは あまりにもおかしいっと 私の片言タイ語では らちがあかないと 以前 タイ語を習っていた タイ語の先生の家を訪れて  ナツの家に電話をかけてもらうや   向こうの母親が 「ああ あのおでぶね ナツは 日本には行かないよ今度はヨーロッパへ 留学したから 」と言っては「早く家の改築費用払いなさい」と言ってるとか あまりにも ふざけた内容に 先生も怒って「あなたの娘は 結婚詐欺をしたのか」と問いただせば 「バカなこと言わないで 元々結婚なんかするなんて一言も言ってない それより 家の改築費用払え」と今度は父親が 出て来て先生に話しました なんてこったぁ 日本人の女性に結婚詐欺にあってさ  やっと知り合って 仲良くなったタイの女性からも 詐欺にあっていたとは この時 ちょうど 父親が 癌を患ったりして そして 私も 糖尿病が悪化して いろいろな悪夢のような波が押し寄せては  心を やられて、うつ病を罹患してしまい ついには 声も出せなくなり 仕事も続けることが出来なくなって せっかく 雇ってもらえた 漫画系の書店も一年もたずに 退職 まさに どん底の日々に陥ることに。 これにて 連作「タイに憧れて」完結です そのあと 元妻と出会うのだが さて それについては?
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