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「どうして女子がお茶汲みをやんなきゃならないのよ」 「そうよ、松本くんが一番の新人なんだからあんたが率先してやりなさいよ」 近所のカフェでイタリアンランチを食べながら話題は男女格差の話、一番どうでもいい…… 「別に男だとか女だとかじゃなくて会社として適材適所でしょう?」 「私達の仕事は手を止めても支障がないつまらない仕事って意味?」 「違うよ…客だってムサイ男が来るより綺麗な女の人がお茶を出してくれた方が嬉しいじゃないですか」 「なら秘書の皆巳さんがやればいいのに……」 「皆巳さん怖いから水谷とかの方が客も嬉しいんじゃない?」 「セクハラ!」 「何でだよ」 笑い声に合わせて口の端を上げておいたが半分も聞いてなかった さっき見た光景が頭から離れない そりゃ雪斗だって友人の一人や二人いても不思議じゃないがあんな場所に尋ねて来るのも変だし………何よりも年齢や身なりが雪斗に似つかわしくない まさか………まさかとは思うが…… 本当に……雪斗は売ってるんじゃないだろうか 身体を…… 働いている素振りはない…… しかし昨日の反応から見てもセクシャルな目を嫌がっていた そんな悲惨な生活をしなくても外をフラフラしている割に薄汚れただらし無さは雪斗にはなく、普通にバイトだって出来るだろう 「ねえ!佐鳥さん」 「え?……ああ…そうだな……」 ランチ代は四人分で8000円弱………雪斗が聞いたら何て言うだろう
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