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1 出会い
ペチャ………クチャ……と食べ物を食むような、吐き気を催す音が薄暗く明かりを落とした部屋の壁に吸い込まれていく。
決して同席したくない相手と食事をしているようだった
人を素っ裸にしといて自分はネクタイを緩めただけだ。
男は足の先から舐め始め丹念に指の間に舌を這わせ時間をかけてふくらはぎから膝裏…太ももまで唾液を塗りつけ足の付け根まで登ってくる
いつも左足だ
片足を肩に担ぎ上げたまま股の間に深く頭を潜らせ、尖らせた舌先を後孔にぎゅうぎゅうと押し込んでくる、押し広げられた足の間に興奮した生暖かい鼻息の熱が籠もって気色悪い
「気持ちいいか?」
「……うん……」
いいわけがない、そんな事を聞く暇があったら早く終わらせて欲しい
返事は棒読みなのに気付く様子もなく、油を含んだ目を満足そうにニヤリと歪めて光沢を放つ高そうなパンツから見るだけで吐き気がする筋の浮き上がった一物を持ち上げた
こっちの体勢なんてお構いなし
さんざん舐め回した足を仕留めた獲物を誇るように釣り上げ、捻れた腰が高く持ち上がった
「…あ………………」
生理的に守りたくなる体の秘部に押し付けられる肉の感触にゾワッと嫌悪感が募り、汗が吹き出してくる
メリメリと肉が裂ける音がするようだった
「う……ぐっ………あっ!!」
背中から腰を抱え込まれ逃れる術はない
何の配慮もない挿入は、いくら覚悟していても高い悲鳴が口から漏れ出す
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