新緑の古都編

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朝日だ、もぞもぞと起き出すと鋭い音がこだまする、剣かな…鋭い切っ先がふられてかえす…どこか懐かしくもある…昔の話を思い返して…ふとわれにかえる…エリーが見あたらない…布団から這い出して…枕元を見るとショートブレードと手紙、墨で「果たし状」と書いてあるが文字がなんだか可愛らしい子供かな…俺ははにかみながらショートブレードを握り…鞘に納めた…真田紐もありそうだな。 蔵の観音開きの扉をあける…眩しい…朝日だ、影が強襲する…やれやれ…俺は瞳を閉じてショートブレードを構えた…「こいつ構えたぞ!」子供の声だ「我は神竜剣の使い手だ、敵ならば容赦はしない…死にたいやつからかかってこいっ♪」ざっざっ…きぬずりの音だ…あきらかに動揺の音だな…よし「へくっしっ♪」能天気のくしゃみだ…「みなさーんあそびのはそこまでにして…ひーくしゅん♪」エリーの気配だ…ふにゅ…「こらっ!?りっちゃん!」ちっ! 瞳を開く…エリーが巫女服に着替えて…髪をポニーテールにして美少女剣士よろしく紅のリボンで結んでいる…どこのゲームのヒロインだ、どちくしょうっ(* ̄∇ ̄*) 第1話「新緑の古都(ミヤノモリ)」
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