3人が本棚に入れています
本棚に追加
第1話×裏話
エリー
「ぎゃふんっ♪」
私はくしゃみをぶちかました…まったく緊張感がない…目の前の勇者「彼」がニヤリと笑う…やれやれ…ママもなんでこんな人を「勇者」に…ふと視線がぶつかる…今は夕闇に包まれる森の中の祠の近く…火をおこすために薪を探しに少し辺りを歩いているのだが…デート…だよね…そんな…神殿に住み暮らし無限に等しい命をただ神への祈りにかえる私たちが…「恋」ですと…目の前の「勇者」はショートブレードを軽く降り…動きを確認している…それからゆっくりと舞のように…剣舞を繰り出した…なかなかさまになっている…ヒュン…ショートブレードの切っ先が風をたった…額に静かな汗が滴る…ああ、この人は…熱心だな…そんなことを考えながら…目の前の「勇者」様に「りっちゃーん!!ごはーん♪」と叫ぶ私なのでした…。
最初のコメントを投稿しよう!