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コンビニ…もし君があの時ジャ〇プを売っていてくれれば僕は…
そうアレは僕が高校一年生だったころ、ちょうど三月に入ったばかりのまだ寒い時期だったと思う。
学校帰りに僕は〇ャンプを買おうとコンビニに入ったんだ。
普段ジャン〇なんて買わない僕だが、この日に友達が新連載の作品について嬉々として語っていたのを聞き、ほう、そこまで言うなら読んでやろうじゃあないか、なんて思ったのが間違いだった。
「ラッシャアセー」
気怠さ全開の、しかしここまでくるともはや洗練された一つの業と言ってもいいのではないかと思われるコンビニ店員の歓迎の挨拶に答えず(まあ答える奴なんて幼稚園児くらいのものだろうが)、僕は真っすぐに窓際の雑誌コーナーへと向かった。
「嘘だろ…ジ〇ンプが…無い?」
ここは天下のコンビニではなかったのか?
思わず僕は目を疑った。
よく観察してみるとあるではないか、本棚に不自然な空白が
なるほどつまり友人が語っていた新連載はそこまで面白いというわけか、これは期待できる。
「アリアトッシター」
僕はそこで何も買わずに店を出た、僕はコンビニで何も買わずにトイレを借りてこれる男なのだ。これくらい訳なかった。
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