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俺の過去・・・。
サクラお爺ちゃんの事まで、
小説には書かれている。
啓介は、もう一度
うさちょろさんが書いた小説を読みかえしていた。
「 啓ちゃん・・・。」
「 小・中・高校・・・同じ。」
「 ハングル文字の消しゴム・・・。」
「 一緒に下校・・・。」
これは、
全て俺と恭子の物語に・・・。
クリエイター : うさちょろとは、
未来の恭子の事なのか・・・。
確か、すずは、
うさちょろさんは、すずの大切な人・・・。
だとすると、
すずは・・・、
「 恭子の娘なのか! 」
そう言えば大和が言っていた、
新居の登記の際、恭子のお腹には子供がいたと、
あの頃で、ちょうど高校生位・・・。
すずと、同じ年頃だ。
初めて逢った時から、
恭子と重ねてしまう一面が多かったが、
彼女の血がかよったものならば、なおさらだ。
「 だとしたら、今は小説を通しわかる
恭子の気持ちに応えろと言うことなのか? 」
恭子の気持ちをもっと自分に向け、
彼女の恋人にふさわしい男になる為、
小説の彼女の気持ちに、
もっと、寄りそう事にした。
「 まずは・・・
サクラお爺ちゃんに、最後のサクラを見せるんだ。 」
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