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傷心
誰もがやってよかった、
そう思えるサクライベント。
感動的な、出来ごとの裏側で、
新たな事態が起こっていた・・・。
「 ねぇねぇ。聞いた恭子?」
「 何を?」
「 クレームの事よ。」
「 どうしたの、美咲ちゃん。」
「 ああっ、啓介君。」
「 サクライベントでさぁ。
誰かの保護者、バカな親がクレームの電話を
学校に入れてるんだって!」
「 もーう。最悪。
そんな親なんか!
最低だよね。」
「 うん。そうなんだ。」
「 でも、なんで?」
「 学業を専念すべき時に、
何をくだらない事やってるんだって!
帰りが遅くなるし、勉強が遅れるとか。
ムカつくでしょ。」
この時、恭子の顔色が一瞬変化したことに気がついた。
その訳は、
この夜、うさちょろさん、
そう、恭子の書いた小説を読んで知ることとなった。
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