二種類の感覚

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 時間はもう行きのときから十時間ほど経っている。 なのに、帰りに、朝と同じ服装のジャージに身を包んで、同じ体勢のまま微動だにしない少年の姿がそこに…あったのだ。 そうか、あの子の魂はすでに…。 私は、人間の魂その部分を切り取って、見つめる能力に目覚めていたのだ。
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