接待

4/5
前へ
/174ページ
次へ
「すいませんでした。」 係長が戻って来た。随分永い電話だ。 「あの、大変申し訳ないのですが、会社でトラブルが発生しまして、ここで閉会とさせて貰えませんか?後日新たまてと言い事で、本当に本上様には申し訳ないのですが。」 鈴木係長が恐縮しながら謝る。 「そうなんですか。佐田君も会社に戻るのですか?今話が盛り上がってますので、出来ればこのまま話したいのですが。」 「はい、佐田は大丈夫ですが、初めてなので何か粗相があってからでは…」 係長は心配顔で答える。 「いえ、車の事で盛り上がったものでもう少し話したいのです。」 本上の言葉に逆らえなかった係長は岬を残し部屋を後にした。
/174ページ

最初のコメントを投稿しよう!

482人が本棚に入れています
本棚に追加