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「佐田君、来週の週末に仲間内で、レースがあるだけど見に来ないかい?」
「えっ、レースですか?」
「ああ、レースって言っても、私の会社のテストコースだから、遊びで走るだけだけど雰囲気は楽しめると思いますよ。」
本上の言葉に岬の心は揺れた。だけど、もし失礼な事をすると仕事に影響が出るかと思うと返事に窮した。
「別に仕事じゃないから、緊張しなくて大丈夫ですから…」
岬の心を読むかのように言葉を紡ぐ。岬もこれ以上誇示する事も出来なかった。
「分りました。来週の週末ですね。楽しみにしてます。」
「ええ、場所は追って連絡します。」
本上が携帯の番号を書いた紙を差し出した。
岬は一瞬躊躇したが携帯の番号を教えた。
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