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それからは何も覚えていない。
葬儀が終っても、何も考えられない。親戚の人達が総てをしてくれた。
相手方に過失が有り充分な賠償金と両親も保険金で、岬は生きて行ける。
親戚の人達も岬を心配してくれた。まだ未成年の岬は誰かの保護が必要だった。
父の姉にあたる伯母が自分の家に迎えると申し出た。だが、岬はこれからの事を考え断った。
岬は全寮制の学校に編入する事を選んだ。
理由は二つあった。一つはこれからは自分一人で生きなければならない。もう一つは、これ以上岬の前から人が居なくなるのが恐かった。
岬が考えたならと伯母は賛成してくれた。
後継人として岬を守ってくれると約束してくれた。
岬はそれ以来事故を前にすると、身体が震えて動かなくなりようになっていた。
だけどエンジニアを希望してからはそういう事も克服する為に頑張った。
努力の解があって発作はかなり軽くなっていた。
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