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本上と秀は、ただ話を聞く手に回る。遼は、いろいろ話を振る。岬は、少しつづ答える。
「佐田は、昔から人見知り激しかったけど、今でもまだ苦手なのか?」
「いえ、昔よりは大丈夫です。」
「そうだよな、あれから何年だ?」
「八年ですか。」
「エー、そんなに経ったか? 俺が三年だっただろ。あの頃の発作は、もう大丈夫か?」
「あっ、はい、もう大丈夫です。」
「善かったな。あの頃は、いろいろ有ったしな、ここで会ったのも何かの縁だから、困った事が有ったら、ここに連絡しろよ。」
遼は名刺を取り出し裏に携帯番号を書く。
「あの、僕の今の連絡先です。」
岬も、同じように携帯番号を書いた名刺を差し出した。
「ンッ、判った。佐田も遠慮しないでいつでもここに連絡しろよ。」
「佐田君、遼さんでは心配になったら、ここに連絡して下さい。」
秀も同じように名刺を差し出す。岬も、返した。
「ああ、酷いですね。私だけ仲間外れですか?」
本上が二人に言い寄る。
「雄大さんの連絡は、必要無いです。」
「秀君、酷いですね。」
「いいえ、酷いことは無いです。遼さんに連絡したいのなら、僕が請けますので充分です。」
秀は、キッパリと答える。
「別に俺は、気にしないぞ。」
遼が答えるが、秀は無視する。
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