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「佐田 岬、営業二科に異動だ。」
岬は信じられなかった。自分は、人見知りが激しい。自分の性格を知っているからこそ、エンジニアを希望した。メカを触っていると落ち着く。昔から、身体が小柄で友人の影に隠れることが多かった。
そんな自分が嫌いだったが、パソコンに向かう時だけが自分を出せた。
友人達はそんな自分を守ってくれた。
社会に出て、守ってくれる友人達は居なくなったが、パソコンに向かう時だけが自分を守ってくれた。
そんな自分に異動の話が来た。
しかも、営業だ。岬にはどうする事も出来ない。
そのまま辞令を受けたのが間違いだった。
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