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「鈴木さんの理想のタイプはどんな人ですか?」
「はー?何いきなり……?もしや告ってんのかな?」
「違いますよ!!鈴木さんみたいに変な子はどんな脳内構造なのかと」
「本当失礼だよね……。うんとねー?理想のタイプか……、うーん……みっちゃん……。みっちゃんみたいに美人でー、料理が上手でー、裸エプロンが似合う人でー、頭ヨシヨシしてくれる人~」
「そのみっちゃんって変態ですか……?裸エプロンの男性って……」
「みっちゃんはかわいいかわいい私のお嫁さんです」
「えぇ……、そうですか。はぁ、移動しよ……」
あれ、ちょっと調子に乗っておふざけが過ぎたかもしれない。これ、ますますアホだと思われたな。
タムタムの去ったテーブル席で蕎麦を完食し、気付く。
「あれ?伝票がない」
タムタムがこっそり払ってくれたんだ。
「タムタムいいやつじゃん……。早くいい女子がつかまるといいねぇ……」
お互い様ですけどね。
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