奪還

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「鈴木さん!!いますかっ!?」 「はっはいっ!?」 入り口のロビーを抜けてタムタムが駆け込んで来た。 「なんですかそのメニュー……」 またあの生ぬるい目でこっちを見ている。 「何って、お昼ご飯とデザートだよ」 「まぁ、なんでもいいです。とりあえずそれ三分で片付けて来てください」 「はっ!?」 「仰天商事に行きますよ。俺の車乗ってください」 「ちょ、待って三分って無理……」 「外で待ってますから」 そう言うとタムタムはまた飛び出して行ってしまった。 「三分無理だって!!うあっちい!!」 じゃがりことうまい棒は後回しにできるけどチキンラーメンが熱すぎる。 「田村さん久しぶりにシャキシャキ動いてたわね。ついに決着つきそうじゃない?鈴木さん、頑張って来てね」 稲葉さんが見守ってくれている。 「はいっ!!」 私は涙目でチキンラーメンを掻き込んだ。
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